課外活動を制するものは入試を制する?
こんにちは!
本来は大学入試のプロセス(大学がどうやって生徒を選別するのか)について書くつもりでしたが、春休み中に受験生のみなさんはこれからの課外活動を考えた方がいいのでは?と思い急遽テーマを変更しました。
今日は課外活動について話していきます。
課外活動の重要性
願書の書き方(クリックすると願書についての私の記事に飛びます)にも書きましたが、共通願書では課外活動を最大10個まで登録することができます。
この10個の活動でいかに周りと差別化をできるかがトップ校合格の第2関門です。
評価に繋がりやすい課外活動を知ることは、効率的な時間の使い方に繋がり、結果的にエッセイや受賞歴はもちろんのこと、TOEFLやSATにより時間を割けるようになります。
つまり、
課外活動を制するものは入試を制する
ということです。
課外活動について
主なジャンルは14つあります:
Academic | サマースクール参加など |
Science, Math | 研究室や大会への参加 |
Debate, Speech | 弁論大会への参加など |
Journalism, Publication | 記事作成、ブログ執筆 |
Instrumental Music | 楽器の演奏歴 |
Vocal Music | 合唱歴 |
Art | ポスター制作など |
Athletics | 運動部での活動 |
Career Oriented | インターン |
Community Service | ボランティア活動 |
Foreign Language | 外国語学習歴 |
Foreign Exchange | 国際交流プログラム関係 |
School Spirit | 生徒会、委員会、係など |
Other | その他 |
課外活動と受賞歴は被ったもの大丈夫!むしろ強調できるのでおすすめです
おすすめの課外活動
1.模擬国連、ディベート、スピーチなど
文系・理系を問わず必須です。
アメリカの大学では授業への積極的な参加がものすごく重要です。実際、授業での発言が評定の50%を占めるクラスも珍しくはありません。
このような活動は入学後の授業への積極的な参加を入試官にイメージさせ、高評価に繋がります。
受賞歴の1〜2つはこのような活動での成績を占めることを目標に活動をすることを強くお勧めします。
2.科学オリンピックへの参加
理系の人は必須と考えてもいいくらい重要です。
受験するだけで Semi-Finalistという十分なほど立派な肩書を得られるのでぜひ応募してみてください。
ちなみに、本選出場(Finalist)やメダル獲得(Medalist)はすごいことですがそのために使う時間が多すぎます。
タイムパフォーマンスが低いので、本気になって取り組まなくても大丈夫ですよ!
押さえておいてほしいのは数学オリンピック、+αとして物理・化学・生物オリンピックの中から1つ2つです。
他にも科学オリンピックは地学、天文学とたくさんありますが上にあげた4つ以外はあまり知名度が高くないので大学で地学がやりたい!天文学がやりたい!という人以外は受験する優先度はあまり高くないです。
逆に理系学部に進みたいけど、分野や学科が正確には決まっていない!という人はあえて上述した4つを全て受けることで様々な角度からの科学へのアプローチを認めてもらえます。
3.NPO団体への参加
環境問題は気象学だけではなく生物学に工学など理系の様々な分野とつながっているので、理系の人に強くお勧めしたいのが環境保護団体への参加です。
こういったNPOやNGOへの参加は他の理系の受験者とわずかに差をつけてくれます。
文系の人はボランティア団体への参加と自分の活動をリンクさせると、オリジナルで差がつく活動歴が仕上がってくるのではないでしょうか。
例えばジャーナリズムを専攻希望の人はボランティア団体で扱ったトピックについて記事を執筆すると、ものすごく個性的に自分を打ち出すことができますね。
おすすめしない課外活動
1.復興ボランティアなどの防災系の活動
周りと被りやすいのに、あまり華がなく、いまいち良い評価に繋がらないのが現実です。
特に日本人受験者同士で被ることが多いので、本当におすすめしません。
2.科学オリンピック
先ほど述べたように、Finalist, MedalistとSemi-Finalist(受験しただけ)は入試官には似たようなものに見えてしまっています。
勉強せずに世界大会で金メダルが取れる自信がない人は潔くSemi-Finalistで終わらせて、後に述べる最強の課外活動に労力を注ぎましょう。
また繰り返しになってしまいますが、知名度の低い大 オリンピック(地学や哲学など)はお勧めしません。
詳しくは受賞歴についての記事に書いているので、参考にしてくださいね!
3.生徒会や委員会活動
日本からの受験者はほぼほぼやっているので、周りと被りやすいです。
その労力は別の所に回しましょう。
合格が一気に近づく!最強の課外活動
1.大学の研究室参加
高校生でありながら大学の研究室へ所属するというのは物凄い強みです。
研究室での学びや研究活動を志望大学での学びたい分野と結びつけると、他の受験者との差別化は一気に進みます。
加えて論文の執筆もしていると合格はすぐそこといってもいいくらい強みになります。
家の近くの大学でも東大でもいいです。とにかく研究室へ所属しましょう。
ただ、志望理由と研究室での内容が一致していないのは割けるべきです。
大きな損になってしまいます。
それが例え実際に学びたい内容とは違っても、願書を書くときは希望の学部と研究室での内容を繋げることを優先することを強くお勧めします。
(アメリカの大学は学部選択は2年生で決まるので、入学前の希望は関係ありません)
2.作品発表
文学部志望ならば本を出版する、ジャーナリズム専攻を志しているのであれば新聞に寄稿する、研究者を目指すのであれば論文を執筆する。
希望している学部のゴールに既に関わっているというのは大きな強みです。
最後に
どうだったでしょうか?
読者の皆さんの参考になれば何よりです。
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気軽に聞いてくださいね!
次の記事は受賞歴についてを予定しています。