1番合格率が高い入試形態は?

大学の入試についてのページを見ているとEAだったりREAだったりRAだったりよくわからないアルファベットの羅列が並んでいて、頭が痛くなってしまう...

結局自分はどの入試形態を選べばいいの!!!と思っている受験生も少なくはないかもしれません。

今回はアメリカの多すぎる入試形態について1つずつ説明をしていきます。

入試形態によって願書提出の締め切り日、合格率が大きく違ってくるので、アメリカ大学への進学を考えている人は必読です。

 はじめに

入試形態自体はEarly と Regularの2つですRegularは出願するだけとシンプルです。

ところが、Earlyは学校によっては単願・専願じゃないと認めてくれなかったり、一部の推薦入試と同じで合格したら進学が必須だったりしますここではわかりにくいEarlyをメインに説明をしていきます

Early Action/Decision

1.Early Action (早期出願)

Early (訳:早め)という名前の通り11月頃が願書提出日になります。結果発表日は12月中旬なので、結果によってはクリスマスもリラックスして満喫できますね!ただ早期に願書を提出するだけで、合格しても進学するかどうかの決定権は与えられていますし、他の学校の早期出願に願書を提出しても大丈夫です 

2.Restrictive Early Action(制限付早期出願)

同じく11月頃が願書提出日です。入学は必須ではないけれども、他の学校の早期出願に願書を提出するのは制限されています 

3.Early Decision 

11月頃が願書提出日です。入学は必須です。第一志望にしか使わないように気をつけてください。 一番合格率が高い入試形態は?

 

Regular Decision

併願OKの入試です。好きなだけ違う大学に出願できます。

締め切りは1月なので、自宅学習日に切り替わる日本の高校に通っている人はじっくりとエッセイをかけますね!

そうではなくても冬休みがあるので、余裕ができます。

 

一番合格率が高い入試形態は?

Early Action/Decisionは合格率が高いです。Regularの3-4倍、それ以上です。

COLLEGE REGULAR ACCEPTANCE
RATE
EARLY 
ACCEPTANCE RATE
5.73%
21.07%
4.33%
15.91%
8.34%
24.26%
6.88%
24.89%
2.76%
14.54%
3.81%
14.79%
6.47%
18.55%
4.69%
14.69%
引用元:https://www.niche.com/blog/whats-the-difference-between-early-action-restrictive-early-action-and-early-decision/ 
最難関と言われるハーバード、イェール、プリンストンでも15%! 
Regular Decisionと比べると合格率が高いように見えてしまいますね。実際、こんな記事を見つけました。
最後に、合格率を3倍に高める方法をご紹介します。 ハーバード大学の通常の出願締め切りは1月1日なのですが、その2ヶ月前の、11月1日までに出願しましょう。そうすると合格率は3倍になります。統計データによると、通常規定の1月1日の締切日までに出した出願者の合格率は5%なのですが、11月1日までに出願した人の合格率は16%です。実に3.2倍の合格率に跳ね上がります。この事実は殆ど知られていません。 合格率5%(20人に1人合格)であれば高すぎる壁にみえるかもしれませんが、合格率16%(6人に1人合格)であれば、頑張れば達成できそうな気がしてきませんか?引用元;https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/5985?page=4 
確かに数字だけを見ると早期出願は合格率が高く見えます。
でもよくよく考えて欲しいんです。前にこんなツイートをしました:
そう!毎年名門私立校の生徒の約50%は学長のお気に入りリストだったり(俗に言うコネ入学)、スポーツ推薦枠だったり、レガシー枠(父兄がその大学の出身者であること)なんです!
そしてこの優遇されている50%はほぼ例外なくEarly Actionで出願します。 
スポーツ推薦枠の合格率は約90%、レガシー枠の合格率は40%ですから、スポーツ推薦枠にもレガシー枠にも入れなくかつ膨大な寄付金も払えない一般受験生のEarly Actionの合格率は実質2%以下です。
つまり、RegularもEarlyも一般受験生にはそこまで違いはないんです。
むしろ、早期出願者は9月にエッセイのお題を出されてたった2ヶ月くらいでエッセイを仕上げ、SATでも一発高得点を叩き出すツワモノばかり...
そういったことを踏まえて、Early Actionは本当に合格しやすいのか?ともう一度考えると、私はあまり有利ではない。むしろ不利かもしれない。という答えを出しています。 
もちろん出願は個人の自由です。
ただ、ちゃんとしたリサーチもせずに数字だけを見て不利な状況に自分を持っていくのは避けて欲しいです。
海外大受験は少しずつ増えており、ネットでも少しずつ情報は増えてきています。
でもその情報を利用する人が少ないため、なかなか指摘もされず、正確な情報を持っている人があまりにも偏っているのも現実です。
実際、自分がブログの執筆を始めたのにはこういう理由もあります。
その情報を発信しているのは本当にアメリカのトップ校受験を経験した人なのか?
どういった経験を基にその情報を発信しているのか?
その人が運営する塾や学校の実績はちゃんとしているのか?
普段は身についているメディアリテラシーも夢の志望校のことになると緩んでしまう可能性も十分にあります。
受験生の皆さんにもそういったことを意識しながら情報収集に取り組んで欲しいです。 
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