アイビーリーグを独断で語る
こんにちは
今日はアメリカのアイビーリーグの校風やイメージ、ステレオタイプについて話していきます。
校風の重要性
アメリカの大学は”自分達の校風にフィットするのか”を重視します。
トップ校になればなるほどその傾向は強くなるものです。
日本は学力試験が一般的で早慶、その下に上智、ICU、理科大学、その下にG MARCHと完全な”序列”が出来上がっていますが、アメリカのトップ校を受験する高校生は”校風”をより重視するのです。
ハーバードには合格したのにコーネルには落ちるという出来事も普通に起こりうるのがアメリカのトップ校受験です。
日本にいると”ハーバード”や”スタンフォード”といった知名度の高い大学が志望校になりがちですが、この記事を読み、少しでも本当の意味で自分に合う大学を見つけてくれると嬉しいです。
注意してほしいのは、この記事は私の勝手なイメージやステレオタイプから書いているということです。あくまでも独断ということを理解した上で読んでください。
Ivy League
アイビーリーグとはハーバード、イェール、プリンストン、コロンビア、ペンシルバニア、ダートマス、ブラウン、コーネル大学の総称です。
リーグ(連盟)とあるように、スポーツのリーグを構成しています。(日本でいう東京6大学のような感じですね)
なぜ IVY League と呼ばれるようになったかは今もしっかりとわかっていません。
大半が植民地時代に創立されたこともあり、全て東海岸に位置しています。
Harvard
アメリカ建国前に創立された、全米最古の大学です。
スクールカラーはクリムゾンで公式マスコットは...人によってマスコットと呼ぶか分かれそうですね笑笑
タイタニック水没事故によって亡くなられてしまったハーバード出身の息子さんを追悼したワイドナー夫妻による膨大な寄付によって建てられたワイドナー図書館を中心とするハーバード大学図書館は蔵書数世界4位!
ちなみにPrimal Scream (Wikipediaさんには産声と訳されています)という伝統が有名です。
期末試験(Finals)の前に素裸で校庭を2周するという行事なのですが、冬のFinalsでは気温が−20度以下の屋外を走るので凍え死にそうになります。
オックスブリッジと並んで知名度はとても高いので、記念受験者の多さは多分全米No.1。
共通願書・ネット出願が一般的になってきたのもあり、受験者数は毎年絶賛増加中です
(とはいえ、今年は受験者が10%ほど減った模様です...)
文系理系を問わず大体全ての分野でNo10以上を維持しているので、まだ専攻や将来の夢がはっきりとしていない人にはおすすめの大学ですよ!
Yale
ハーバードに失望した関係者によって創立された全米で3番目に古い大学です。
スクールカラーは紺色で公式マスコットはハンサム・ダンという可愛いブルドッグ❤️
ちなみに、公式マスコットに任命されるブルドッグになるためには厳しいオーディションを潜り抜けないといけないんです
詳しくはハンサム・ダン - Wikipediaを参考にしてくださいね!
スタンフォードがここまで難関化する前はハーバードに匹敵する名門校としてよく挙げられていました。
THE GAMEと呼ばれるアメフトの試合が象徴する通り、ハーバード生にとっての最大のライバルは今でもイェールです。
法学が特に有名ですが、社会学系の学部は総じてアイビーリーグ随一のレベル!
ただ工学系は本当に遅れているのであまりお勧めはしません...
エリアがあまり治安がいい場所では無いので訪問される方は気をつけてくださいね(大学のキャンパス内は安全なので大丈夫ですよ)
保守的と思われがちですが、実はハーバード生よりもリベラルな思想を持っている生徒の割合は高いです。
また生徒は本当にユーモアに富んでいて、話していると笑いが堪えられなくなる時があるくらい笑笑
保守とリベラルが混ざったYaleの独自な校風が私は大好きです
Princeton
イェール大学に失望した関係者が創立した大学で、スクールカラーはオレンジ(大学の公式サイトによるとプリンストンオレンジ)、公式マスコットは虎という威圧感がすごい大学です。
学費はアイビーリーグ加盟校では一番低く、キャンパスが自然に囲まれてることもあってものすごく素朴なイメージです。
イェール大学が文系が強い大学だったら、プリンストンは理系に強い大学です。
プリンストン高等研究所と直接の関係は無いものの、密接な連帯によって数学・物理のレベルは物凄く高いので理系の受験生は要チェックですよ!
校風はリベラルで、生徒も優しくて穏やかな人が多いイメージ。
入学者が少ない割には日本人留学生の合格者が多いのもポイントなので、迷っている方はぜひ出願してみてくださいね!
Columbia
植民地時代に王の勅許によって創立された全米で5番目に古い大学です。
スクールカラーは薄い水色でロゴは王冠、マスコットはライオンでニューヨーク のマンハッタンに位置するキャンパス... という他の大学とは一線を画した高貴でキラキラしたイメージ
青山学院大学のキラキラ感をイメージしてもらうと分かりやすいのではないでしょうか。
コロンビア大学は合格発表の際、合格の生徒の画面上には映像が流れるようになっているのですが、その美しさは息を呑んでしまうほど。
高層ビルの中に広々としてブルーを基調とした建物が並んでいて、ギリシャ様式の図書館に、噴水... 赤を基調にした垢抜けないハーバードのキャンパスと比べると美しさが増します笑笑
実際に学費の高さではアイビーリーグ加盟校では断トツの1位です...
ただ、Wall Street と近いのもあって、立地の良さを生かしたインターンができるのは魅力的!
ジャーナリズムで有名ですが、それ以外の学部のレベルも総じて高いのでぜひ狙って欲しい名門校です!
ニューヨーク は人種のるつぼと言われるように、アイビーリーグの中でも多様性を意識した選抜を行っているので一般的なイメージの”NY”を感じるには良い大学ですね。
私は最後までコロンビアとハーバードの間で進学を迷っていたので、徹底した調べた大学です。つい長くなってしまいました笑笑
Cornell
アイビーリーグの中では一番遅く創立され、入学定員が多いこともあり一番入りやすい!などと掲示板ではディスられがちな半官大学です。
スクールカラーは真紅でマスコットは熊ちゃん。
倍率は意外と低め(earlyでは25%前後と約4人に1人が合格します!)ですが、獣医学やホテル経営学では名門です。
自分は出願していない大学なので、詳しい説明ができませんが、魅力的な大学なのは確かです
Dartmouth
日本では知られていないですが、超名門のリベラルアーツ校!
スクールカラーはダートマスグリーンという緑色、マスコットはケギーという謎の生物です。(何と表現していいのか分からないので、生物と表現しました。気になる人はググってみてみてください)
アイビーリーグの中では学生数が一番少なく、小規模な大学です。
リベラルアーツカレッジの良さと研究も盛んな総合大学の良さを兼ね揃えていて、ハーバードを蹴って入学する生徒も少なくはありません。
同窓会組織が有名で、慶應の三田会に似たネームバリューです。
Brown
エマ・ワトソンが進学した大学というと、思い出す読者さんも少なくはないかもしれません。
スクールカラーは茶色でマスコットは熊のブルノーくん。
ダートマス大学ほど小規模ではないものの、ビジネススクールやメディカルスクールを設置しないリベラルアーツを重視した教育が評価されハーバードやイェールを蹴って入学した生徒が多いです。
創立当初からの多様性を重視する精神が評価されており、人気の高い大学の一つです。
Pennsylvania
ペンシルバニア州立大学と間違われやすい名門校です。通称はUPenn。
マスコットはQuakerという宗教的人物、スクールカラーは赤と青です。
自分の中ではお金とお酒にまみれている悪いイメージがあって、それは今でも消えてません笑
※あくまでも私の勝手なイメージです。
国外生への奨学金は基本ナシ... トランプ大統領が卒業生というのも納得がいきます。
ウォートンスクールというビジネススクール、メディカルスクールやロースクールは有名ですが、学部教育ではあまり目立った分野が無いのも特徴です。
ただ、STEMプログラムなど革新的なプログラムは通常の評価とは違ってくるので、要チェック!
フィラデルフィアという大都市にあるので、コロンビアと雰囲気が似てる部分があるかもしれませんね!
散々悪口を言ってしまいましたが、奨学金が厳しいのもあり国外の受験生にはお勧めしません。(年間700万ほどを大学のために支払う余裕があるなら別ですか)
最後に
読んでいただきありがとうございました。
冒頭にも書きましたが、アイビーリーグ間の学力差は皆無に等しいです。
しかし、立地や学校の得意な分野などで大きな違いがあり、どの学校も名門校として長い歴史を得て形成された独自の雰囲気や校風、伝統的な行事があります。
ネームバリューに踊らされるのではなく、自分の個性が一番生かせる大学、自分が一番フィットする大学を見つけられるといいですね。
外部の団体によるランキングはあくまでも彼らの意見です。
リサーチを積み重ねた上で作った自分の大学ランキングで1位の大学への合格をこのブログを通してお手伝いできればと思っています!
何か質問があればツイッターのDMにいつでもメッセージをくださいね!
少しでもみなさんの参考になりますように!